ポケモン

□3
3ページ/3ページ




ピカチュウ ねずみポケモン

ほっぺたの でんきぶくろから でんきを ピリピリ だしているときは あいてを けいかいしている あいず。




図鑑の説明が終わると、チヅルは光物体…ピカチュウを見つめた。
ピカチュウはチヅルを見つめてピリピリと頬から電気を出している。

「光る黄色い物体はピカチュウだったんだ!」
網を構えてじりじりと距離を詰めるモリオだったが、チヅルがサッと手を出して引き止めた。

「ここは私に任せてくれないかな?」
しばし驚いたようにこちらを見ていたモリオだったが、頷いて身を退いた。
どうやらこのピカチュウはチヅルと戦いを望んでいるらしい。


「フシギダネ“はっぱカッター!”」
鋭い動きでピカチュウを惑わすはっぱカッターが見事命中。しかしそれをものともせずにピカチュウはフシギダネに突っ込んできた。

「こっちも“たいあたり!”」
お互いに打ち合った体当たりは両者にダメージを与えた。

「怯まないで“つるのムチ!”」
フシギダネのムチでピカチュウの足を掴んで地面に叩きつけると、怯んで動かなくなった。

「お願い! モンスターボール!!」
投げられたモンスターボールはピカチュウを紅光の光で包み、そのままボールの中へと吸い込まれていった。
カタカタと揺れるモンスターボールを一点に見つめるチヅルとフシギダネ。









カチッ









やがてボールが動かなくなり効果音が鳴ると、チヅルとフシギダネがパアッと笑顔を見せた。

「やったねフシギダネ、初めてゲット出来たよ!」

「ダネダネ!」
ボールを手に取り微笑むチヅルにモリオが近づく。

「やったねチヅルお姉ちゃん!」

「ふふ。ありがとうモリオ君」
チヅル以上に盛り上がるモリオ。

「これでトキワの森もいつも通りに戻るよ、ありがとう!」
モリオが真っ直ぐ指を差す方向から、眩しい光が射していた。

「チヅルお姉ちゃんポケモントレーナーなんでしょ? この道をまっすぐ行けばニビシティだよ、今度また一緒にバトルしようね! 約束だよ!」
小指を向けたモリオに、チヅルも小指を絡めて指切りをを交わす。
そしてモリオと別れてチヅルはトキワの森を抜けていった。












《2番道路》


「やっと出られたね」
フシギダネに語りかけるチヅルだったが、フシギダネは先ほどの戦いでかなりダメージを受けてしまったせいか森を抜けたところで倒れてしまった。

「もうちょっと頑張ってねフシギダネ。あと少しでニビシティだからね」
倒れたフシギダネを抱えて走り出すチヅル。ニビシティまではあともう少しだ。














.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ