☆プレゼント☆

□只今、計測中
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「ふぅ・・・デリア様は相変わらずひどい・・・」
鞭で叩かれた跡を擦りながらハムスターヴィールはトボトボと寝室へ歩いていた。寝室まで入るとすでに先客がいた。

「・・・ソレイユ、何をしている?」

ハムスターヴィールの眼前にはスカートを縫っているソレイユの姿と大量の色彩豊かな洋服の数々だった。
「御帰りなさいませ、博士」
「なんだこの服は?」
「こちらは黒獅子殿に頼まれたものです。こちらの服を送られてきた資料のサイズ通りに製作するのですが・・・丁度ハムスターヴィール博士のサイズを測らないといけないので、こちらに来て下さいね」
「えっ、あ・・・あぁ・・・」
ソレイユにニコニコ言われて大人しくトコトコと歩くハムスターヴィール。
「博士の衣装のほうなんですが・・・2種類あるのですよ」
「うんうん」
「まず最初にこちらのスカートのほうを試着して頂きたいので、地球人の女性の姿になってもらえないでしょうか?」
「うんう・・・なんだとっ!?」
「えぇ、こちらも黒獅子殿の依頼書に書かれて・・・」
「いやだ!!誰がそんなもの着るか!!」
「ですが前金はすでに払っていらっしゃるので・・・これも資金調達の重要な仕事なのです」
「むぅっ・・・」
「大丈夫ですよ、すぐに終わりますから」
苦笑気味に説き伏せられ、ハムスターヴィールも観念したようだ。



「まずバストが・・・って、動かないで下さいよ」
「むぅ・・・くすぐったいぞ」
「仕方ありませんよ。ここに女性用の下着はありませんし、素肌で計測した方が正確な数値がとれますから」
「でも・・・ん・・・」




「博士ー、掃除が終わりまし・・・」



*ハムスターヴィール、ガントゥ共に硬直状態


「うわぁぁぁぁぁ、すいませんっ!!」
「みみみみみ見るなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
「御二人ともどうなされました?」
「どっ、どうしたもこうしたもっ・・・!!」
「か、勘違いするなこのデカナマズ!!」
「勘違い?」
「いやでも、博士、その姿っ・・・!!」
「違う違う!!これは断じて私の趣味じゃなぁぁぁぁぁいいいいい!!!!」
「?」
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