☆プレゼント☆
□船長と遊ぼう!
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「…なぁ、マレフィセントってどんな花が好きなんだ?」
「はぁ?」
執務室でいきなり訪問して来たフック船長の口から発された言葉にハデスは耳を疑った
「どんな花って言われても…ウツボカズラかドクダミでも送ればいいんじゃないの?」
「おいおい…確実に反発買うだろ、それ」
「と言うかいい加減諦めなよ、今更マレちゃんに花贈ったって何にも変わらないんだから」
「そんなのやってみないと分からないだろ!」
「てか、いい度胸してんじゃないの?オレと言うはっきりした彼氏によくもまあそこまで聞けるなんてな」
「当たり前だ、お前に先を越されたがまだ諦めたわけじゃないからな!」
それに略奪は海賊の得意分野だしな!と息まくフック船長にハデスは一瞬顔をしかめたが直ぐに笑顔になり…
「ふーん…じゃあさ、マレちゃんがどうでも良くなるぐらいにオレを好きにさせてやるよ…」
その言葉と同時に立ち上がりに舌なめずりをしたのにフック船長は一歩後退った
「いや…オレは男はあいにくだが受け付けないから…」
「そう遠慮すんなよ〜♪そりゃ初めは痛いけど直ぐに気持ち良くなるからよ〜」
笑顔で迫るそんなハデスにフック船長は首を横に振った
「さぁ…やろっか?」
10分もあれば十分出来るからさ〜wと笑いながら抱きついて来たハデスにフック船長が思わず戸惑う
「ちょ、ちょっと何で抱きついて来るんだ?!」
そしてそのままボタンを外し始めるその行為にフック船長が慌ててその手を掴んだ
「何故ボタンを外すんだ?」
「だって…するのに服はいらないでしょ?」
ハデスの言葉に思わず冷や汗が流れた
「なぁこれって冗談だよな?」
「ふーん…これでも冗談って思える?」
その言葉と同時にお尻を触って来たのにフック船長は慌てて逃げようとしたがハデスの立派な筋肉隆々の体格に敵うはずも無くそのままの体勢でもがくしか出来なかった
「お前の尻って意外と小さいんだな」
「や、止めッ!オレの身体なんか美味しくないから!止めてぇぇ!///」
操の危険を感じて悲鳴を上げながら足をじたばたさせたフック船長に
「冗談だよ、ぶぁーか」
その言葉と同時に離したと同時に地べたに座り込みうっすらと目尻に涙を浮かべるフック船長の頬を軽く叩いた、そんなハデスの行動に当人は良く分からないという顔で見つめた
「えっ?」
「オレが本当に手を出す訳無いじゃん〜♪」
それにアンタに手出したら後でマレちゃんに怒られちゃうからねーと苦笑するハデスにフック船長はローブを掴んだ
「すまん、もしかしたらそうなるかもしれない…」
「え?」
「腰が抜けた」
「はぁ?!」
「なんで…俺がお前を運ばなきゃなんね―んだよ」
執務室からフック船長を腕の中に抱えて移動するハデスに
「だから…すまんといっとるだろ!///だいだいいきなり襲ってくるお前が悪いんだぞ!」
フック船長が喚いた
「ああ…むさくるしい野郎よりもきれいなおねーちゃんを抱っこしたいぜ…」
とハデスが呟いたその時
「ハデス」
背後から呼ぶ声がしてきてハデスはそれに嫌な予感がした
「ハデス?」
それでも止まない呼び声に覚悟を決めて静かに振り向くとそこにはマレフィセントが立っていた
「…やぁ、マレちゃん」
「おや?フック船長も一緒かい?」
「やぁ…」
ハデスにお姫様抱っこされながら挨拶をして来たフック船長の様子に疑問を感じたのかマレフィセントが問いかけて来た
「…何があったんだい?」
「あー…こいつが腰を抜かしてさそれで仕方なくベットのある部屋へと運ぼうかなと…」
「腰を抜かしたのかい…全くしょうがないねぇ…」
でも何で腰を抜かしたんだい?とその質問に今度はフック船長が口を開いた
「その理由は何と言うか…こいつに襲われたというか」
その言葉と同時に当人を指差したそれにハデスが素早くフック船長の口を手で塞いだがもう後の祭りで…
「…ハデス、それは事実なのかい?」
無表情で聞いてくるマレフィセントにハデスは少々戸惑いながらも答えた
「まぁ…一部は事実だな、うん」
「…二人ともそこに座りな」
「はい…」
そのまま、二人仲良く説教される羽目になったとは言うまでも無い
「なんでオレまで…」
「仕方ねーだろ、ここまでくりゃ覚悟決めるしか…」
「オレはどっちかと言うと被害者なんじゃ…」
「そこ、黙りな」
「はい…」
end