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□貴方の赤い瞳も好き!
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「なにこの霧!そして皆怖い!えーんピッコロさーん!」





●貴方の赤い瞳も好き!●





半泣きで辿り着いた神殿は地獄絵図でした。



「ま、魔族?」


「そうだ小娘、我々は魔凶星を故郷とする魔族だ!」



ふははは!と目の前のガーリックなんとかさんが高笑い。


この人があの変な霧を撒いたらしい。



楽しそうに笑ってるけど、笑い所がわかんない…。




「そ、それでその…ガーリックさん」


「こら貴様!ガーリックJr.様と呼べ!」


「が、ガーリックJr.様さん」


「なっ…馬鹿にしてんのかてめえ!」


「…待て」



牛男と赤チビの罵声を遮って、ガーリックJr.様さんがにやりと笑う。



やべーよ、悪役の笑い方だよ…。
ベジータさんとかと同類の匂いが…。




「何だ小娘」


「あ、あの…その、そこに居るのはピッコロさんですか?ですよね?」




白逆毛に抑えつけられてる緑ナメクジは…間違いなく愛しのマイダーリン!




「そうだ。ピッコロもアクアミストの力で、魔族としての本能を思い出したのだ!」


「はぁー…」





相変わらず高笑いのガーリックJr.様さん。

この人笑い上戸?まじ絡みづれー。





「…」


「ショックか?愛しい者が魔族となったのは」


「あ、それは大丈夫なんですけど」


「は?」



ガーリックJr.様さん達がぽかんとしてる。
何だよ、そのリアクション。





「赤い瞳のピッコロさんも格好いいですから、いいんですけど」



「「…」」


「ただ、問題はこの状況をどうするかですよね」





神殿はぼろぼろ。

クリリンさん焦げてるし、悟飯くんは倒れてるし。





「ふっ…今更小娘が一人でどうすることも出来なかろう」


「そうかも…ピッコロさんが敵に回った時点で軽く死亡フラグですね」


「…おい、しぼうふらぐとは何だ」


「…死ぬフラッグですよ、フラッグ」




ひらひらと手を動かして説明するが、ガーリックJr.様さん達にはうまく伝わらなかった。


この人たち、ネット見ないんだな。
現代人じゃないんだな。


まぁそんなのいいか、本当にどうしよう。



ピッコロさんが敵なら6対1でしょ。



絶対勝てない。確実に死んでしまう。



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