銀魂

□待ち遠しい
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「・・・さむ・・・・」

俺は黒い隊士服に身を包み、ベンチに横たわって頭に掛けてあったアイマスクを眼の位地まで下げる
今は駄菓子屋前で休憩中

まだ二月と言うことでまだまだ外は寒い
もうすぐ三月だってのに一向に暖かくなりゃしねぇ

公園の方に目を向けて時間を確認する
午後三時・・・―――
この時間帯はホントなら暖かい時間のはず

「春が待ち遠しいねぃ」

なんてぼやいていたら上から聞き慣れた声が聞こえた
「そうだな、待ち遠しいよな。そんで何でテメーはこんな所でサボッてっんだよ。」
「・・・土方さん・・・」

下げたばかりのアイマスクを少しだけ上げて声の主を確認する
そいつは土方十四郎、最近恋仲になった中、つまり今は恋人同士…と言うわけだ
ロングコートにマフラーと重防備をしている

「大丈夫でさぁ。サボりじゃなくて休憩中なんで。。全く察しろよ、実は馬鹿でしょ。」
「お前…上司にむかってなんだその口の利き方は・・・」

少し怒りの隠った声で。
笑顔を作ろうと必死なのか、口元が歪む

可愛げのねぇ奴だ俺は
全く素直になれねぇ・・・・

恋人同士と言うことで、前よりかは素直になれるかと思ったが全くの逆だ
意識しすぎて、良くなるどころか酷くなる一方だ

なんとかならないかねぇ・・・・
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