†NL小説†

□満月兎
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今日のイヴァリース全土では満月。

『月見をしてみたいんだけど』というヴァンの意見で、月見をすることになった。

バッシュやアーシェも『たまにはいい』との事で、賛成している。

実際、全員急いでいたせいで、ろくに休憩もとっていないような状態だったので、丁度良いくらいだ。

ヴァンの手にはどこから持って来たのか、団子が握られていた。

パンネロはそれを見て、笑っている。

アーシェやバッシュもその光景を微笑ましく見守っていた。


バルフレアがふと周りを見ると、さっきまで近くにいたはずのヴィエラ族の美しい相棒、フランの姿が見えない。


「…あ〜、悪い。ちょっと散歩行ってくる」

バルフレアはそう言うと、森の方へと歩いて行った。





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