†リク小説†

□見えない貴方に
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――あの頃に、もう一度戻りたい。
そう思うのは、私の我儘――

アーシェは適当な岩に座り、虚ろな目で夜空を眺めていた。

そう、あの頃。
ダルマスカ王国で暮らしていた時ではない。
結婚した時でもない。

ただ、願うのは――


レジスタンスで活動していた、あの頃。


ウォースラがいた、あの時間――


あの頃に、戻りたい。
そう願っても、叶うはずもなく。

ただ時は淡々と過ぎて行く。


…アーシェだけを残して…
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