†リク小説†
□真夜中の…
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さわさわと静かな風が吹く夜。
野宿をするヴァン達は、見張りを決めるとすぐ様床へつく。
今晩の見張りはヴァンとバルフレアで。
仲間達は『見張りという事にして、たまには恋人同士二人きりにしてあげよう』という、優しさから二人を選んだのだった。
「…じゃあ、おやすみ、ヴァン」
「あぁ、おやすみ。パンネロ」
パンネロに『おやすみ』と言うと、それぞれ寝入った仲間達の傍を少し離れた。
「…今夜は何だかあっついなぁ」
何故かこの日は熱帯夜で。
いくら砂漠育ちとはいえ、熱帯夜には慣れないものだ。
「確か、この近くに川があったよな」
近くに川があるのを思い出すと、他の仲間を起こさない様に静かに立ち去った。
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