†リク小説†
□真夜中の…
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「ふー、冷たくて気持ちいいな」
服を脱ぎ捨て、身体に何も纏っていない状態の無防備なヴァンは後ろの物音に、中々気がつかなかった。
ガサガサ……
「な、何だ!?…魔物か!!?」
魔物だと思い、物音が聞こえてから若干遅く後ろを振り返ると人の形をした何者かが近付いてきた。
「…ヴァン」
「バ、バルフレア!!!どうしたんだよ…」
もう夜も遅く、見張りも交代制のため、普通なら寝ているはず。
なのに、何故。
「起きたらヴァンが見当たらないんでな。探しに来たんだよ」
「…バルフレア」
抱きつこうと、距離を縮めた瞬間。
「…ヴァン、待て!!」
バルフレアによって制されてしまった。
「……なんでだよ」
「…まずは服だろ」
「……あ」
「ったく、俺を誘っているのか?」
バルフレアが我慢しているのだとわかり、裸のまま抱きついてしまった。
「…バルフレアなら、…いい」
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