ノンの妄想部屋
□The Phantom Of Snows
1ﾍﾟｰｼﾞ/9ﾍﾟｰｼﾞ
その日は初雪だった。
デュオ･マックスウェルは、資材集めのため地球に来ていた。
「おっちゃん、これで全部？」
シャトルに積み終えたデュオは業者のおじさんに声をかけた。
「おう!いつもありがとな、兄ちゃん」
「どうってことないさぁ☆また来るよ」
「ああよろしく」
おじさんは立ち去ろうとしたが、ふと何かを思い出したらしく、デュオのほうに向き直る。
「最近変わった店ができたんだ、なんか変わり種を拾えるかもしれねぇ。いってみなよ」
渡されたのは店の名前と地図の書いてある紙切れだった。
「幸運を!!」
結局…おじさんに言われた店を探すことにした。
暇だったし、面白そうだったから…。
「これかな…」
月(ユェリャン)と書いてある板が壁にかけてある。
「こんばんわ……!!」
扉をあけてみて驚く。
中華風の内装で、落ち着いた感じの店内だった。
しかし彼が驚いたのはそれではなかった。
一番最初に目に入ったのは、綺麗な服を着て、彼を見つめる少女だった。
「これは…」
「しつれい致しました。お客様はこの子が何かご存じですか」
「…いや…なんなんだい？」
「観葉少女…プランツドールです」