ノンの妄想部屋

□あした目覚めて
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「マルクル、どうかしたの」
「ななななんでもないですっっ!」
あわてるマルクルをみても、ソフィは何にも言わなかった。
「まぁいいわ、ランチ用意するわね」
それから誰にも聞こえないように、ぽそりと呟いた。
「ハウルも一緒ならよかったのに」


ところで悪魔は耳がいい。

カルシファーは彼女の言葉をちゃっかり聞いていた。それから一人でにんまり笑う。




やがて夜になり、ハウルが帰ってきた。
「おかえりなさい、遅かったわね」
食事の支度をしながらソフィが言った。
ハウルはそんな彼女を見て今にも泣き出しそうな顔をした。
「どうしたの?具合いでも悪いの?」
「あんたは今日がなんの日か忘れてないんだろう!?なんでなんにもいわないのさ!?」
「知ってるわ、なんの日か」
あっさり彼女は言った。
「じゃあ何で…何にもいわないのさ!?」
「だって」
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