ノンの妄想部屋

□Letters
2ページ/3ページ

友達は

「今更そんな綺麗ごと言っても仕方ないから言っちゃえ!付き合うかどうかわかんないじゃんね」

と無責任なことを言っていた。
自分でも、相手にしてもらえないのは分かっていた。

だから今のままでいいと思った。

ただ…一度で良い。

自分の気持は伝えなきゃ、と思った。

メールでも良いから。

ただ…自分があの人のことを好きだってことを伝えないと、すっきりしないと思ったから。


何かのメールのやりとりをしてるときに勇気をだして送ってみた。

「私はあなたのそういう優しいところが好きですよ」

きっと遠回しすぎて分かんないと思うけど。

「ありがとう」


今はこの言葉だけで十分だ。
これで満足しなくちゃね…
大人になるにはまだまだ時間が必要だな…

メールの文字をおいながら、私は独りで溜め息をついた。



大人になりたいと思う。



この胸の嵐は

まだ、

収まりそうにないから…。




両手に空を
胸に嵐を
君にお別れを…
この窓辺に残されていたのは
いつも置き手紙



 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ