小説
□真の願いと現の夢
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夜。
夕飯の後、俺は動きやすい恰好に着替える。
「あれ?昌樹、なにしてんの?」
浩樹が不思議そうな顔をしてきいてきた。
「学校に行く。確かめたいことがあるんだ」
「は?」
「だから学校に行くんだよ」
「ちょ……ちょっと待って!」
何故か浩樹はすごく焦っている。
「学校なら昨日、俺が見てきたじゃないか!」
「俺は見てない」
「そうじゃなくて……。えと」
言い淀む浩樹を無視して準備をすすめる。
「し……神将の誰かには付いてきてもらうんだよな?」
「……一人で?」
「聞くなっ!ていうか一人は不味いだろ!」
「まぁ、見てくるだけだし」
「あーもうっ!!俺も一緒に行く!あと、太陰と玄武に来てくれるように頼んで!ちょっと待ってよ。準備するから!!」
「はーい」
俺は部屋を出る。ドアの横に玄武が立っていた。
「お前は時々、凄いことを言い出すな」
「そう?あ、太陰を呼んできてくれる?」
「承知した」
そう言うと玄武は穏形した。