駄文

□肝だめし
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今日は学校行事の肝だめし。

ルールはいたってシンプル。
誰でも好きな人と二人一組になり決められた道で校内一周して帰って来る、というもの。

さてさて、皆がどんな反応をするのか楽しみですね。
深夜の学校に生徒がぞろぞろと集まって来る。

「なァ、一護」

凄く不安そうな恋次の声。

「なんだ?」

以外と陽気な一護。

「…学校行事で肝だめしがあるって…あり得ねぇだろ」
「そうかぁ?…まぁ変わってはいるだろうな」

一護は完全に楽しんで居る様子。

「…帰りてぇ」

ボソッと呟く彼は今にも泣きそうだ。

「なんだ?ビビってんのか恋次?」
「ちっちげーよ!!ビビってなんか…「よう!黒崎、阿散井!」
「お、修兵」

一護は修兵に手を振る。

「…なに、阿散井は黒崎の後ろに隠れてンだ?」
「オドかさないで下さいよ〜…」

う〜っと今にも泣きそうな目で修兵を睨む。

「ああ、悪ぃ悪ぃ」

可愛いと思ったのは内緒。

「そういえばペアってどーやって決めるんスか?」
「あ〜それは…」
「個人個人で組みたい奴と組むんだよ、なぁ、修兵?」

ニヤニヤと笑いながら阿近が修兵の肩を掴む。

「…あ、阿近さん」

修兵はかなり引き吊った表情をしている。

「ここじゃ“先生”だろ?」
「…な、なんかよう…ですか…先生」

冷や汗だらだらの修兵。
皆はいつもの修兵らしくないなぁと思いながら二人の様子を見ていた。

「おおありだ、ペアに誘おうとしたら逃げやがって…ほら、行くぞ」
「ちょ…先生…!」

ギャアギャアと騒ぐ修兵を阿近はズルズルと引きずって連れて行ってしまった。

「…………」

ポカーンと呆気に取られていると

「ナニしてんだァ?テメェら」
「あ、グリムジョー」

そこには不機嫌そうな顔をしたグリムジョー。

「何でもねーよ、それより、ウルキオラはどーした?」

いつも気付けばグリムジョーの側に居る筈のウルキオラが居ない。

「…さァ、知らね」

フン!とグリムジョーはそっぽを向いてしまう。

(……またケンカでもしたのか…)

いつも一緒にいるくせにケンカばかりな二人なのでいつもの事だ、と片付ける事にした。

「…で、恋次」
「なんだ?」
「ペアは決まったのか?」
「まだだけど…」
「じゃあ俺と…「黒崎(サン)!」
「狽、、浦原さん!?石田!?」

ビクッ!と一護は身をすくませる。

「黒崎サン!アタシと一緒に行きませんかぁ?」
「黒崎!僕と行くんだ!」
「石田サン、黒崎サンはアタシと…」
「いや僕が先に!」

ギャアギャア。

「……」

呆然とその姿を眺めている一護。
恋次も一緒になって眺めていると…

「恋次」

振り向いたそこには

「…朽木先生!」

パァッと恋次の表情が嬉しそうなものになる。

「恋次、もうペアは決めたのか?」

と白哉は聞いてくる。

「…ま、まだです…」

ペアになりたい人すら居ない(白哉以外)。

「…では私とペアになるか?」

うっすらと微笑みながら白哉がいうと

「は、はい!」

嬉しい…けど、少し恥ずかしそうに恋次は頷く。

「行くぞ」
「はい!」

たたたっと白哉の後ろについていく。

…………可哀想な人が約二名。



2ページ
阿修編
シリアス…でも終わりにオチ(笑

3ページ
白恋編
甘いのを目指しました!(目指しただけ)いつも以上にヘタ恋次orz

4ページ
ウルグリ
甘くしようとして甘くならなかった…。


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