長編駄文

□Our worst misfortunes are those which never befall as.
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ルキアは小学校へと登校していった。その後、白哉はつくづく今日が何も無い日で良かったと思った。

「恋次」

「………」

恋次はただじっと白哉を見て相変わらず何も云わない。

「…恋次、こちらへ来い」

「………」

恋次は耳をピクリと動かして白哉の側へやってきた。

「お前、これからどうするつもりだ」

「………」

「…何故返事をしない」

「………」

「応えろ」

「…わかんない、ごしゅじんさまのところしかしらない」

恋次はふるふると首を横に振った。
白哉はそれを聞いてどうしたものかと考え、取り敢えず暫く面倒をみるとして恋次の服が必要だと考えた。

「恋次、私は出掛ける」

「………」

それを聞いた恋次は何故だか少し寂しそうに頷いた。




白哉は恋次に少し大きめの衣類数点と靴を一足購入し家に帰ろうとした。
すると甘い物の好きなルキアに何か買って帰ろうと思い、ふと目に止まったたい焼きを買った。


家へ帰り着くと玄関に小さく丸まっている恋次が居た。

「恋次」

「おかえり、ごしゅじんさま」

恋次はぎゅうと白哉に抱き着いた。

「恋次、お前に服を買って来た、これを着ろ」


暫くして着替えた恋次がやってきた。
恋次はなんだか落ち着かなさげにおろおろとしていた。
恋次が着て来たのはオレンジ色のパーカーと青い長ズボンだった。

「中々、似合うではないか」

白哉は感心していた。
何だかんだごたごたとしていた為恋次のことをまじまじと見る機会は無かった。


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