長編駄文
□The first breath is the beginning of death.
2ページ/5ページ
夜一と会ってから数ヶ月白哉は平穏に過ごして居た。
「ごしゅじんさまおはよー」
「お早う恋次」
恋次は初めて白哉に会った時より随分と明るくなっていた。
「きょーはおしごと?がっこー?」
「大学だ」
「じゃあ…はやくかえってくる?」
恋次は白哉を見て首を傾げた。
「なるべく早く戻る、だから大人しく待って居るのだぞ」
「うん」
恋次は微笑み大きく頷いた。
そんな恋次につられて白哉も微笑んだ。
「るきあがはやくあさごはんたべよって」
「先に行っていろ、直ぐに行く」
「うん」
恋次はぱたぱたと台所の方へと駆けていった。
「…私も甘くなったものだ…」
白哉は独り呟きゆっくりと台所の方へと向かった。