駄文

□貴方の側に
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「はぁっ!!」

ガッ!っと刀が振り下ろされる。

「だぁっ!!」

恋次は日々の日課である剣の鍛練をしていた。

「……ふぅ」

『……まだまだ、だな…』

恋次の目標とするのは自分の隊の隊長。

『もっと強く』

隊長に認めて貰える位強くなりたい。
対等に渡りあえるようになりたい。
でなければ俺はどうすれば良いのだろう―。
気付けばいつも彼を見ていて。
彼の…隊長の側に居たい。
居られるのなら貴方の側にずっと居たい。
そう、強く思ったから、
強くなるって決めたんだ。

「よっし、あともう少し」

気合いを入れ直して恋次は鍛練を再開する。



「ふー」

日々の鍛練を終えた恋次は湯に浸かった後、布団の上へと倒れた。
今日も疲れたなぁ…という疲労感を感じながら眠りに就きそうになった時。

「恋次さん」

コンコンと戸を叩く音が聞こえてきた。
こんな時間に何の用かと思い戸を開けると理吉が立っていた。

「どうしたんだ?理吉」

恋次が聞くと彼は慌てながら

「や、山本総隊長が緊急の用があるそうですっ!!」
「あぁ、わかった直ぐに行く」
「し…失礼しましたっ!!」

不思議なくらい慌てて去って行く理吉を見てから恋次は死覇装に着替える為に部屋へと戻った。



その後、総隊長に言われた事はただ一つ

「現世に居る朽木ルキアを捕らえよ」

と言う命令だった―。


END

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