BLEACH

□虚無ゆえに
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僕の名前は市丸ギン。
ただいまラス・ノーチェスにて、とんでもないことを、藍染はんから命令されてきたばかりや。
ウルキオラに嫉妬の意味を教えてやれ。
なんやそれ。
いきなり言われても困るわ。
あ〜あ、はよ帰って日番谷はんの写真集みたい。
やけど命令後回ししたら東山が煩いし、藍染はんかて怒る。
だけどなぁ、今回の教え方はウルキオラ絶対怒らすし。
グリムジョーかて怒らせる。
嫌やなぁ。
でも興味あるんよなぁ。
はぁ、困った。
誰か代わってくれんへんやろうか。
ガンッ!

「痛い!」

あかん、柱に頭ぶつけてもうた。
額がじんじんとして痛む。
何で僕ばっかり憎まれ役せないかんのかなぁ。
あ〜でもやっぱり気になる。
もうええ、腹決めよ。
男は度胸と根性や!!
僕は直ぐさまグリムジョーのところへ直行した。





「誰だ」

「お久しぶりやなグリムジョー。中入るで〜」

思いっきり不機嫌な顔をされたけど構わずに押し入る。
ここまでは良し。
実はここにつく前、あらかじめウルキオラにグリムジョー宛の重要書類を渡すように、藍染はんに言うてきたんや。
実際、書類はもう手渡されている。
後はいつウルキオラの霊圧が動き始めるか探り、それとタイミングを合わせてグリムジョーを襲うだけ。
なんやえらい楽しゅうなってきたんやけど。
はよ来うへんとほんまに喰うたるから。
でも本命は日番谷はん一筋。
そこは違える気ないから。
ぴこん!
あっ、頭のアンテナ立った。
んじゃそろそろ始めようか。

「グリムジョーはかわええなぁ」

「はっ?」

出ていけ的なオーラを立ち上らせるグリムジョーに近づき、僕は然り気無く肩に手をおく。
そして一気にベッドに突き飛ばした。
すかさず両腕を捻り上げ拘束し、覆い被さり暴れられないよう体重をかける。

「ほんまに、美味そうな子や」

「テメッ!やめろっ!!離せ!!」

片手を内腿に当てて撫でまわすと、微かに体が跳ねる。
この子、何気に感度よくないか?
意外だなぁ。
もしかしたらグリムジョーが女房役になるかも。
僕はウルキオラが女房役やろうと踏んでいたのだが、ハズレそうや。
その時。
扉の開く音が聞こえた。
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