詩愛の詩。

□大雨。
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雨の中、歩道橋の上
眺めた空と雨
聞こえてくるのは
止まない雨の音。

雨の向こう
そこに見えるのは、何?
全ての音を掻き消す
土砂降りの雨の音。

あの日と同じ様に
私の声も
周りの音も聞こえなくて
伸ばした手に触れるのは
雨粒と、冷たい空気

手を伝った雨水は、
道路へと落ちてゆく。

降り続く雨の向こう
そこに見えるのは、誰?
私は何も分からないまま
目を閉じた

ただ響くのは
土砂降りの雨の音。

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