詩愛の詩。
□空。
1ページ/1ページ
どうせ
最後に残るのは絶望でしょう?
空は無駄に明るくて、
このどうしようもない世界を
はっきりと
私の目に映している。
貴方もそう思うでしょう?
青空の日も
白く曇った日も
大雨の日も
真っ暗になんてならなくて。
見たくなくても光が照らし、
私はそれを見てしまう。
そうだとしても。
空を見て。
その場所からでも見えるはず。
貴方が嫌いな汚れた世界を、
闇が覆ってくれるのが。
けれど、
それは隠しているだけ。
闇はいつか消えてしまう。
だから、
絶望が見えてしまう前に
目を閉じて。