novel


□さっちゃんのメガネ☆
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机の上に無造作に置いてある見覚えのある赤いフレームのソレを手に取った
「…これがなきゃ明日も見えないんぢゃなかったっけ?」
大体これがなきゃ何も出来ないどころか変な幻覚まで見えちゃうんじゃなかったっけ?
って眼鏡忘れるってあり得ないから!
どうやって帰ったの!?ってかいつ来たのよ!?………ハァ
一通り一人でツッコんでため息を吐く。そりゃあ毎日ストーキングされてたら?銀さんくらいになると誰の眼鏡かぐらい覚えるしィ?「って…誰も聞いてねぇし」
ガシガシ頭を掻きながらまだ手の中にあるソレをおもむろに自分の顔に掛けた。それはただの好奇心。
「銀さんおはようございます。」
後ろから急にかけられた声に咄嗟に振返り
「違!違うんだ新八!……!☆◎&*?!」発したはずの声は言葉にはならなかった。確かに聞こえたのは新八の声だったのにそこに現れたのは『さっちゃん』で…いや正確には『新八のコスプレをしたさっちゃん』だけど。
「そんな顔してどうしたんですか?銀さん」
「イヤイヤイヤ!そんなコスプレくらいで銀さん騙されないからぁ!!てか何しちゃってんの!?かなり怖いんですけどぉ!!」
「はぁ?何言ってるんですか?てかその眼鏡さっちゃんさんのぢゃないですか!」
無視か?完全にシカトですか?
「銀ちゃん新八ぃ〜朝から何騒いでるアルか」
「あ!神楽ちゃん」
「お!神楽良いところに来た!お前からもこの新八(偽)に何か言ってや………」
そこに現れたのは神楽…否『チャイナ服のさっちゃん』で合計2人のコスプレさっちゃんに囲まれてもぉ……何も言えねぇ(男泣)
「ねぇ神楽ちゃんさっきから銀さんがおかしいことばっかり言ってるんだよ」
「銀ちゃんがおかしいのはいつもの事アル。それよりそのメガネ!コスプレあるか?楽しそうある!ちょっと私によこすネ!!」
ガッツ!!!
「あ!神楽ちゃん!」
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