おかえり

□始まり
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−−−−−樹里亜−−−−−

  私が翼と別れた理由はただ一つ
  クラスメートの翔太君が好きだから
  1ヶ月自分の気持ちを隠し通してきた
  だけど、限界になり
  翼に全部打ち明けて、別れた

  今日私は翔太君に告白する
  そう決めたんだ

  放課後靴箱に手紙を入れて
  教室に翔太君を呼んだ。

  「山田さんだよね?
  僕のこと呼んだの。」
  「そうです
  いきなり呼び出してごめんなさい
  あのっ私翔太君のことが好きです
  付き合ってください」
  「こんな僕でよかったら
  よろしくお願いします」

  意外な展開だった
  同時に2人も好きになった私は
  翔太君に振られていっぺんに
  大切な人を失う罰をうけるはずだったのに・・・

  「良いんですか?私で」
  「良いよ。てか敬語やめようよ」
  「うん。」
  「ほら、帰ろう?」

  2人ともあまり話さないで
  一緒に帰った。
  二つの分かれ道で私は右
  翔太君は左へ進んだ

  「じゃあまた明日。
  気をつけてね」
  「うん翔太君も気をつけて」
  「その君付けもやめようよ」
  「分かった」
  「またね、翔太」

  家に帰ってもなぜか気分が沈んでた
  嬉しいはずなのに涙が出てきた
  わたしは今日からは翔太君の彼女なんだ

  もう翼とはただの幼馴染・・・
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