★文【パラレル】★

□優しい君へ
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この日は大雨で視界が悪かった。車で逃走する犯人のナンバープレートを睨み付けながらサイレンを鳴らしアクセスを踏み込む。
いつもだったら仲間と無線で連絡をとり、冷静になっているはずなのに。
助手席にいた先輩であるエースがしびれをきらしルフィの肩を掴んだ。
「おい!!何してんだ、ルフィ応援呼ぶぞ!!カーレースはそっからだ!!」
「エースはいいのかよ!!!後輩殺されてんだぞ!!」
「・・・・ちっ!!」
今のルフィに何を言っても無駄なのは先輩としてそして兄として充分承知だった。
自分は冷静でいようと、無線で他の仲間に連絡をとる。
「こちら×××。現在逃走犯を追跡中。場所は〇〇〇、西に向かっています、応援頼む」
『了解』
相手の返事を確認しエースは無線を置いた。
「・・だそうだ。今西にいる警官が検問はる準備をしてる。一度待機しろ」
「・・・。」
「ルフィ、首になりたいのか」
「・・・わかった」

一人の兄であるが、上司でもあるエースにルフィは首を横にはふれなかった。
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