★文【パラレル】★

□優しい君へ
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ドンッッ!!!


凄まじい衝突音が響いた。
ルフィが路肩にパトカーを寄せたと同時に逃走車が交差点のガードレールにぶつかったのだ。
驚いてる暇はない、二人は車から飛び出し逃走車へと駆け寄ったが、運転席のドアが開き犯人が逃げ出した。
ルフィが急いで犯人を捕まえようとした時、エースの叫び声が聞こえた。
「ルフィ!!アイツは俺が何とかする!!アイツ人ひいてやがる、お前ここに残って救急車呼べ!!!」
その言葉でようやく周りが見えてきた。車の影に人が倒れてる。今の時刻は午前2時でこんな夜中に人が歩いてるなんて思わなかった。
急いで携帯を取り出し、倒れてる人へと向かっていった。
「おいっ!!大丈夫か!!?」
返事は無く、頭から血を流している。一刻の猶予もないと心拍数と呼吸を確認して救急車を呼んだ。しばらくしてここの住民達が騒ぎを聞きつけ、夜中とは思えない程に騒がしくなっていた。
救急車に怪我人と一緒に乗り込み病院へと着いたころ、エースから無事犯人を捕まえたという連絡があった。
俺はほっとしながらも、こんな事件に巻き込んでしまった緑髪の青年の青白い顔をずっと見続けていた。
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