★文【パラレル】★

□優しい君へ
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「いい体験したなぁルフィ」

長い一夜が明け、ルフィは一睡もしていなかったが病院から署に呼び出され重い足どりで上司の待つ会議室へと足を運んだ。
その中で待っていたのはエースより上の上司で警部のシャンクスだった。
「すみませんでした」
「何故謝る?お前はお前の考えで行動しただろう、その信念だけは曲げんな」
「・・・・」
「死者が出なかったから良いってもんじゃない。お前はいつも何かしでかすがな・・今回の行動は、少しばかり軽卒だった、わかるか?」
「はい」
いつも何か失敗してはこうしてシャンクスからお叱りを受けているが今回ばかりは本気で反省をした。シャンクスが、静かなのだ。いつも聞く怒鳴り声が聞こえてこない。静かなときの方がより怒りが大きいことを表すのをルフィは知っていた。
そして、それほどまでに自分がしてしまった過ちも。

「覚悟はあるか」
「・・はい」
きっと自分はクビだろう。
本当に短かったが、辞めるのが惜しいほどこの仕事は・・素晴らしかったな。
心の中でルフィは周りの仲間達に感謝した。
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