★文【パラレル】★

□優しい君へ 2
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次の日、ルフィがクロのいる病室へ入ったら見知らぬ女性とエースが居た。
「エース・・?どうした、その人は・・・」
「ルフィ、こちらゾロの友人のナミさん。ゾロの幼なじみで近所に住んでたらしい。」
ナミという子は目を真っ赤にしながら泣きはらしていた。
何故かとても気持ちが沈んでいく。・・・・そうか、本当の名前ゾロって言うのか・・ちょっと近かったなぁ。ぼんやりとそんな事を思った。

「良かった・・あんたあの後すぐ居なくなったから、ホントに死んじゃったかと・・」
嗚咽混じりにナミがゾロに話しかける。
・・あの後?・・死んじゃった??
「何言って・・」
「あの事故の前日ゾロは病院に行ってたらしい」
「病・・院・・」
「医者に、もう剣道が出来ないって言われたんだと」
「・・・・!!」

“クロって武士って感じがするよな!!クロの職業はお侍さんか??”
“ははっ・・そんな職業今時あるのか??”
あんな笑いあった話題が、こんなに重くのし掛かってくるなんて。

「そうだったのか・・その、大丈夫か?ク、っゾロ」
いつもみたいにクロって言いそうになってしまった。
「大丈夫・・じゃないんだろうな、きっと前の俺は・・」
「ゾロ・・・」

「ルフィさん・・・」
ナミの声が遠くに聴こえる・・・・いやだ、その後は聞きたくない!!
「今までありがとうございました。ゾロが見付かって、本当に感謝してます」
「連れてくのか・・・」
「ルフィ、」
「・・こちらこそ、俺のごたごたにゾロを巻き込んじまって本当に悪かったな!!ゾロ、元気でやれよ!!」
笑ってるのに涙が出てくる・・っもっともっとゾロと一緒に居たい!!涙を見せれなくてルフィは病室を飛び出した。
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