★文【パラレル】★

□そばにおいで
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まさかあの迷子と社長の御曹司がねぇ・・。
ナミはデスクに座り、ただパソコンの画面を見つめるだけだった。
あの資料室でルフィは固まったゾロを連れ出し、また今度話すから!!と早々に出ていってしまった。驚きの連続で、仕事はどうすんのとか散らかった資料を片付けなさいよとか言うことは沢山あった筈なのに一言も口から発せられることはなかった。

「言わなくても、もうわかったわよ・・」

ナミは苦いコーヒーを一気に飲み干す。
あの時のゾロの顔・・あいつ、あんな可愛い顔出来たんだ。ナミは遊び道具が出来たと一人ほくそ笑んだ。







「ゾロ、驚かしちまったなぁ」
「本当だ!!何で最初から言ってくれなかったんだ!!お前が、御曹司なんて・・っ」

ゾロは何故か先程の行為を思い出し顔に熱を持つ。

「もう事務所に帰れねぇ・・」
「じゃあ俺とずっとこうしてよ??」

会社の最上階の無人の会議室にゾロを連れ込み、ルフィは中から鍵をかけた。身体を固くするゾロに手を伸ばして引き寄せた。
ゾロの心臓のバクバクという音が耳に響く。

「ゾロ、緊張してる??」
「るせ・・・・」
「大丈夫、優しくするから」
「・・・・っ、もぅ、喋るな・・」
「了解」

真っ赤な顔のゾロを横たえ、ルフィは引き締まった身体に食い付いた。




「ゾロ、愛してる」
「〜〜〜〜っ///、俺、も」



窓から射す太陽が二人を明るく照らす―





END
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