★文【パラレル】★

□※大輪の花
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グチュッ・・・
「は・・・ァ、」
「はっ、はぁ・・・・キツ・・・」

ぎゅうぎゅうと締め付けられる痛みに親分は呻く。しかしどうみても目の前の顔面蒼白の僧のほうが辛いはずだ。

「は・・・坊さん、悪ぃ・・大丈夫、か?」
「・・・・っぅ、」

親分は動くのを止めて僧の短く汗で湿った髪を撫でる。きつく閉じていた眼がうっすらと開く。濡れた瞳が欲情を掻き立て、親分の喉がゴクリと鳴った。

「・・・辛かったらやめ」
「やめるのか」

あまりにも辛そうな姿に親分は俯きかけるが、はっきりと聞こえた声にまた顔をあげる。僧と目が合った。

「ここまでして・・・、俺はお前の何なんだよ・・・っ」
「!!!!」

親分は僧に辛い思いをさせたくなくて言ったのだが、

「そんな事言うと・・・期待するぞ」
「・・・・すればいいじゃねぇか」

そういって不敵に笑う僧に親分はにっこり笑い返した。





ドォン!!



ズンッ!!
「は、はっ、はぁ」
「あっあ、んんっ!!」

奥深くに熱を感じて、僧はまた首を仰け反らせる。初めての行為なのに酒のせいだろうか、痛みよりも快感の方が勝っていた。

「は、あ・・あっ、ぅ!!」
「坊さん・・・!!!!」
「も、や・・・・っ!!」

容赦無い抜き差しに僧は喘ぎが止まらない。僧自身からはダラダラと精液が流れ、親分の着物をベッタリと濡らしてしまっていた。

「親分・・・っ、」
「は、は・・・っなんだ・・・・」
「だめ、だ・・・、おかしく、なる・・・・!!」

欲情籠ったその呟きに、親分の自身が一回り大きくなった。



ドォン!!


ズクッ!!
「ひっ!!」
「く・・そ!!」
「ふ、んん・・・っ」
「坊さん・・・、悪ぃ・・・もう無理だ・・・・」
「あァっ!!」

花火の音を背中で感じ、親分はズンズンと勢いを増して自身を出し入れしていく。親分に揺すられて僧は身体中を駆け巡る快感に足を突っ張らせた。

グチュッ!!
「あっ、ぁい・・・ィっ!!」
「坊さん・・・っ、!!も、・・・・」
「は、はっ、ぁ・・・っっ!!!!」
ビクンッ!!
「く、う・・・!!!!」
ドクンッ・・・




ハァハァハァハァ・・・


二人共イってしまい、お互いの荒い息がぶつかる。
僧は力が抜けたのか、ズルズルと木に深く凭れた。

「はー・・はー・・・っ」
「はっはっ、・・・はははは」
「??」
「中に出しちゃった」
「!!!!・・・///っ言うな!!」






すると突然、

フッ・・・と
町中の全ての灯りが消え、暗闇に溶け込まれた。僧は驚いて辺りを見回す。

「な、なんだ!!?」
「坊さん」

親分の優しい声が響く。

「空、見て」



そう呟かれて、僧は真っ暗な空を見上げる。

















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