★文【パラレル】★

□その首筋にKissを
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血を吸われる感覚は殆ど痛みは無く、逆にゾクゾクとした痺れのような快感をもたらす。ルフィは思わずゾロにもたれ掛かり、顔を埋めた。フゥフゥと吐く息は荒い。ゾロは喉に流れる液体を味わった。

“美味い・・・”

いつまでも味わいたい衝動にかられたが、ルフィがゾロの腕を強く握り締めたのでやっと我に帰った。慌ててヂュルッと音をたてて口を離すとルフィがガクンとゾロにもたれ掛かかった。ゾロはしっかりとルフィの肩を持ち、心配そうに覗き込む。

「わ、悪ぃっルフィっ!!大丈夫か!!?」
「・・・っ」

ルフィの顔は真っ赤になって目が虚ろになっていたのでゾロは焦ってチョッパーを呼びに行こうと立ち上がった、が、

「うわっ!!」

ぐいっと引っ張られてゾロはルフィの腕の中に収まる。ルフィの心臓の音が耳に響いて、ゾロは安心した気持ちになった。

「ルフィ」
「・・・ろ」
「え?」
「約束しろ、絶対俺以外の奴の血を飲むな」
「・・・でも」
「お前が暴走したら俺が殺してやる」
「・・・!!」
「だから・・・離れようと思うな、自分の運命から・・・逃げんな」
「・・・逃げてねぇ、バカ」

しっかりと抱きしめる強い腕を感じて、ゾロはもっと強くルフィを抱き締めた。そして太股に当たる硬いものに気付く。

「?・・・ルフィ、お前!!」
「ししし、だって気持ち良かったんだ!!」

ドサッとゾロを押し倒して、同じようにゾロの首筋に強く吸い付く。

「んん・・・っ」

チュパッとルフィが口を離すと首筋にうっすらと赤い痕が残った。

「ほら、気持ち良かっただろ?」
「・・・うるせぇ」

嬉しそうに笑うルフィがゾロの服をたくしあげたのをゾロはぼんやりと見つめた。


















PS、 あいつは未だに自分の運命を受け入れずにいる
お前を殺してしまう恐怖と闘ってるんだ
だからルフィ、お願いがある
ゾロが暴走したときはお前が殺してやってくれ
それがあいつにとって一番の救いだ

それとも、もっと違う道もあるのかもな

また手紙書く。元気でな


シャンクス








END

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2009年11月2日
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