夢小説

□私はいつでも一緒。
1ページ/3ページ

ねぇ?

二人は大きくなったら、私を忘れてしまうかしら?

大人になったら、もう私の事を好きって言ってくれないかしら?

あはは…何言ってるのかしら?

私は…次の時間帯が時計のように回ってくると、とても苦しいの。

二人といれなくなる事が…。

でもね、将来…

二人が大人になってどんな人になるかは興味はあるわ。

でもね、余所者の私にはタイムリミットがあるの。

ごめんなさい…。

「お姉さん?どうしたの??此処最近時間帯が変わるとやけに寂しそう…」

「誰かに意地悪されたの…??」

私達はソファーに座りながら話してたはず…なのに、何故こんな状況に?混乱してきた。

――…そんな心配そうな顔で私を見ないで…。

もう長くないこの三人で居る時間だけは、笑ってるって誓ったはずなのに…。

私は二人に甘えているんだ…。

最低だ…。

これじゃあ、『お姉さん』ではない。

「ねぇ…お姉さん…?」

心配そうに眉を下ろしているダム。

止めて…っ。そんな顔で私を見ないで…どんどん弱くなっていってしまうから…。

「な、…なぁ、…なぁにっ…?」

自然と声が震えてしまう。

自分の惨めさと、こんな幼い二人に気を遣わせてしまってることに。

今にも泣きそうだ…。いっそう、叫んでしまいたい。

二人と永遠に一緒に居たい。

でも、帰らなくては…。

――…誰のために?

ナイトメアでもない声が静かに私の中で響き渡る。

姉さんのこ…え…?

――…でも、貴方は帰ってこないといけないの。罪を償わなければいけない――…。

止めて…止めて…イーディスまで…。

気がつくぬ間に私は、泣きながら耳を塞いで必死に首を横にふってまるで、とても弱い人間のようにしていた。

「お姉さん…僕らわかってるんだよ…。もう直ぐタイムリミット…なんだよね…。ボスが言ってたんだ。余所者はね、帰りが近づくと変な声が聞こえてね…その言葉に惑わされちゃうんだって…。」

ディーが下を俯きながら言うとソファーから立ち上がって、私を落ち着かせようと頭から抱きしめてくれた。

それと同時に、ダムも座りながら抱きついてきた。

「な…なんで…タイムリミットの事知ってるの…?」

私は耳を塞ぐのを止めたが未だ泣きながらひくひくとしながら二人の顔を見ず尋ねた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ