逆転シリーズ
□初恋 −もう一度あなたに恋をする−
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とある夏の日。
成歩堂と真宵は裁判を終え、事務所への帰路についた。
2人で他愛もない話をしていると、公園に辿り着いた。
「あれ?こんな所に公園なんてあったんだ…。」
「へぇ〜、なるほどくん!ちょっと寄っていこうよ!」
と言いつつ、真宵はブランコの方へ駆け出していた。
「あ、真宵ちゃん!…まったく、こういうところはまだ子供っぽいというか…。」
成歩堂は少し溜め息をつきながら、真宵が遊んでいるブランコに向かって歩き出した。
少しの間、遊んでいると成歩堂は少し首を傾げた。
「どうしたの?」
「いや…、なんかこの公園、見覚えがあるような気がして…。」
真宵は驚いたように、声をあげた。
「なるほどくんも!?」
「うん…って、真宵ちゃんも?でも、2人でこんな所に来たこと無いしな…。」
その瞬間、真宵の脳裏に何かが浮かんだ。
『また…、会える?』
「え!?」
「ん?どうしたの、真宵ちゃん」
「あ、う、ううん…。何でもないよ!そろそろ帰ろっか!」
『そっか…、この公園、あのときの…。』
真宵と成歩堂は再び事務所へ歩き出した。
そうすると真宵はおもむろに口を開いた。
「…ねぇ、なるほどくん。私があの公園に見覚えがある理由、わかったよ。」
「え?本当?」
「うん。実はね…」