逆転シリーズ
□逆転トライアングル
1ページ/5ページ
俺の名前は王泥喜法介。
弁護士になってまだ、ちょっとしか経っていない新米弁護士だ。
今はここ、「成歩堂なんでも事務所」で弁護の依頼を受けたりするが…。
今回、ここに来ている2人の女性は弁護の依頼ではないようだ…。
「あ、あの…、と、とりあえず成歩堂さん、もうちょっとで帰ってくると思うんで…ι」
「…そうですか。」
「…わかったわ。」
この2人の女性はどうやら成歩堂さんと、それなりに親しかったみたいだ。
向かって右側に座って居るのが、綾里真宵さん。
昔、ここが「成歩堂法律事務所」だったときに、ここの副所長をしていた…らしい。
ちなみに、俺は会ったことが無い。
そして向かって左側に座って居るのが、宝月茜さん。
この人は刑事科に勤めている刑事で、自称・カガク捜査官だ。
ちなみに、この人とは何回も面識がある。
しかし、このピリピリした空気は一体何なんだ?
遡ること1時間前…。
「はぁ〜、今日も依頼は無いのかなぁ?」
「依頼が無いってことはそれだけ平和だってことだろう?いいことじゃないか。」
「…成歩堂さん、それちょっと、都合よく解釈してません?」
「そんなことないよ?」
「はぁ…。」
ニコッと笑顔で返されたオドロキは、脱力した。
『これでも昔は、数々の逆転劇を繰り広げた、伝説の弁護士だったんだけどなぁ…。』