dear

□親愛なるあなたへ
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全ての出来事から半年たったある日、散葉たちのもとに2通の手紙が届いた。

「きーちゃん、見て!こっちは、コモちゃんとすーちゃんからで、こっちは、プリちゃんとキャロちゃんとくーちゃんからだよ!」

散葉が嬉々として、キサラに手渡したのは…

「手紙と…、写真?」

「うん!良かった!みんな、元気そうやね!」

「あぁ…。」

心なしか、キサラも無意識のうちに微笑みを浮かべていた。

「…みんなには、本当に助けられた。やけ、ちゃんと感謝せな…。」

「…そうだな…。あいつらが居なかったら、今こうして過ごすことさえ、出来なかったかもしれない…。」

今このように穏やかに、けど確かに手に入れた時間は散葉とキサラにとっては何にも代え難い、幸せな時間であった。

その時間を手に入れたのは、間違いなく、この島で過ごしたあの一時があったからだ。

「ねぇ、きーちゃん!みんなにお返事、書こ?写真も撮って!」

「あぁ、そうだな。私と散葉と…、一応隊長にも声をかけるか。」

「うん!じゃあ手紙の出だしは…。」


dearー親愛なるあなたへー


fin

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