任天堂
□喜怒哀楽の朝
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いつもならここで4人乱闘ということで決着が付かない、というオチがついているのだが、
今日は魔が差した。
「さっきからうるさいよ」
聞きなれた声なのに酷く恐ろしい。
かなりドスがかかっている。
3人同時に、ゆっくりと振り返る。
そこには自分たちの話題になっていた人物。
優しい微笑みを浮かべている顔が、今日は何だか恐ろしく見える。
「る、…ルイージ…」
「あのね、…まだ朝なの。わかる?」
表情と同じように優しい声音。
その裏に隠された感情を知った3人は無言で頷く。
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