遊戯王

□それだけの価値
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「…っ」
バクラが膝をついた。
丸まった体から微かに嗚咽が聞こえるのを見て、獏良は静かにしゃがみこむ。

「バクラ」
今の獏良の声は恐怖にしか聞こえず、
バクラは肩を震わせる。

ただ、ごめんなさい、ごめんなさいと。

「っ…もう、…もう…!」
「…大丈夫」
獏良はそっと、その身体に腕を回した。
今までの冷酷さとは裏腹に、優しく。

「君はいらなくなんかないよ」
言い聞かせるように呟いた。
「もし君が世界から見放されても」

「ボクは君とずっと一緒にいてあげる」



Fin.
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