BASARA

□最期の想い
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友―――竹中半兵衛の元に向かうまでの惨状を見る限り、半兵衛もその惨劇に巻き込まれただろう。
それでも、もう一度半兵衛に会いたかった。
秀吉は一心に歩いていく。


半兵衛が守っていた門が見えた。
もちろん、その門は既に開いている。その扉も血でべったりと汚れていた。
半兵衛の姿は見えない。
秀吉はその門をくぐる。目の前の橋も紅い。


「…半兵衛、」
秀吉が小さく呟いた。

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