遊戯王
□徒然闇
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ある村の悲劇。
そのときは我は眠っていた。多分、まだ生まれていなかったのだろう。
強い憎悪。嫌悪。
それらを感じて瞳を開ける。
目の前に立つは一人の人間。
子供、というには大きいが、大人と言うには幼いかもしれない。
その純白の髪に、目を奪われた。
『許さない、』
目の下の傷。
はっきりしてないが、何があったかは大体予想はついた。
ゾークは笑う。この者に、手を貸したくなった。
どう生まれたかは覚えていない。
だが、「人間を滅ぼす」という使命があることはわかっていた。
『王に復讐を…!』
その瞳にも、また心を奪われていた。
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