遊戯王

□終わりを迎えた闇
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「バクラ!」
足を止めた。宿主の声。
ああ、起きてしまった。このまま黙って別れたかったのに。

「…駄目だよ、逝かないで。ボクはおまえと一緒にいたい…!」
ああ、オレ様だってそうさ。でももう応えられない。

宿主には何も返さず、そのまま歩き始める。
と、後ろから抱きつかれた。

「逝かないで…!」
細い腕は震えていた。

抑えていた衝動は止まらない。
何も言わずに別れたかった。
そっと、その腕を掴む。

「お前が最後の宿主でよかったよ」
振り返る。オレ様には似合わない笑みを浮かべて。

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