遊戯王
□灰色の空の下にて
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「…そっか、もう梅雨の時期か…」
「つゆ?」
「うん、降水量が一番多い時期だよ」
それを聞いてバクラは顔をしかめる。
どうやら雨が嫌いのようだ。
獏良もそれには賛同し、肩をすくめてみせる。
しばらく沈黙が続いた。
雨が地面を叩く音だけが響き渡る。
バクラが腕をさすった。
しばらく温かい気温だったために今日も半そでだったが、雨の日は流石に寒い。
濡れていては尚更だった。
「……」
獏良がそれに気付いてまた笑みを浮かべる。
悪戯好きの子供が、また新たな悪戯を考え付いたような。