BASARA

□小話
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傭兵の生き方について。
※小十郎外伝ストーリー前提



ぼんやりと目の前に広がる青い世界を見上げる。仰向けに倒れたまま、どうやら自分はとどめを刺されなかったようだ。
あの右目の殺気からすれば間違いなく自分は殺されるところだっただろう。感情がない筈の自分が、一瞬でも怯んでしまったのだ。
まだまだ『風魔小太郎』としては甘い、とゆっくり息を吐く。


「……」

とはいえ、無傷ではないのだ。殺されはしなかったがまともに動くことは難しそうだ。
仕方なく澄んだ空を見続ける。あの空はこの乱世を見下ろしている。何もしない。ただ見ているだけ。


(てめぇには負けねえ)
(金なんてちんけなもので俺に勝てると思うなよ)


竜の、右目。
奴の言葉が離れない。耳にしつこくこびりついている。
目を閉じて、ぐっと握りこぶしを作る。

おかしい、だろうか。
仕える主を金で決めてはおかしいのだろうか。

(おれは、その生き方しかしらない)
あの男は、自分の全てを否定しようとでも言うのだろうか。


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家臣と傭兵の違い。
個人的小十郎ストーリーの不満。生き方が違うから否定される筋合いはないよね!!
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