□あめだまのうた
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ふと、考えてしまったのだ。
非現実的な日常を送り、それが当たり前になってきた頃。
そう、当たり前になってしまっているこの日常の中で、考えてしまった。
出来ることなら、終わりなど来てほしくないのに。一度考え出すと、中々止まってはくれない。
もし、そう、"もしも"、


君が消えたらどうしよう?




ボクは彼を信じている。
同じ孤独を知っているから、彼はボクを裏切ることはしない。

獏良は心の中で、何度も呟き続ける。
布団の中に埋もれて、枕に顔を押し付けた。何も見たくない。少し、心の中を整理したかった。
バクラがそばで心配そうにしていることは気付いている。でも、今はそっとしておいでほしい。

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