任天堂
□見惚れる、
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とん、と軽い足取りだった。
助走はつけてなどいない。足音からしてもそんなに力は入れていないはず。
それなのに、高く高く舞い上がる身体。
両手を広げ、背筋をぴんと伸ばし、まるで宙を舞うようにルイージは跳び上がる。
バック宙、と言うのか。
途中で彼は身体を丸めてくるくると回転し、ゆっくりと着地する。
その華麗な動きに、スネークは言葉を失くしていた。
否、スネークだけではなく、そばにいたカービィとピカチュウもだ。
ルイージが再び地を蹴った。
そして自分より高い足場に立っているピカチュウに近づき、
「っ隙ありぃ!!」
「わああぁぁぁ!?」
一瞬にして、現実に引き戻された。
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