遊戯王

□うらみごと
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気が付けば、一人闇の中に佇んでいた。


ここは心の部屋、

宿主の、あの摩訶不思議な空間とは違う、
ただ闇が広がるだけの心の中。


『帰ったか、バクラ』


突然耳元でささやくように言われ、思わず振り返る。


「我を待たせるとは、偉い身分にでもなったつもりか?」

そこに立っているのはオレ様の"主"のような存在で。
オレ様そっくりな姿だけは勘弁してほしいと思う。
(オレ様が闇に呑まれたらこんな感じになるのだろうか)

彼は笑みを浮かべていた。
そこには感情などないことを、オレ様はずっと前から知っている。
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