遊戯王
□憎悪
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「テメェのせいだ」
気が付けばオレの胸倉は目の前の男に掴みあげられていた。
目の前に立つは相棒の友人。
ただ、中身は別の存在だろうが。
今更そんなことは気にしないし、
オレ自身も同じ立場だから何も言わない。
何より、現在言う状況ではない。
「オレ様がこの三千年の間、
どれだけ苦しんだと思ってやがる…!」
睨みつける瞳には憎悪。怒り。
負の感情しか湧いていない。
冷静にオレに突きつけられた怒りを受け止める。
多分、今オレが何か行動すれば、
コイツは一層機嫌を悪くするに違いない。