遊戯王

□終わりを迎える闇
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夢の中なのか心の中なのか、そんなことはわからなかった。

気が付けば真っ白な空間の中に居て、ボクはその中に佇んでいた。
ぼんやりしている意識の中でボクは一つの影を見つける。

こちらに背中を向けていたけど、間違いなくバクラだ。
見慣れない黒いコートを羽織り、彼は光がさす方で歩いていた。
ボクと彼の距離は遠ざかっていく。

「バクラ!!」

思わず叫んだ。とても、怖かった。
バクラは足を止めてくれたけど、こちらを向いてくれない。


ボクは確信する。
彼は負けたのだ。闇のゲームに。

彼も、消えてしまうのか。
(もう失いたくない)

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