短編小説
□ツンデレの法則
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「ただいまぁ〜〜」
「お……おじゃまします…。」
直でおっさんの家に来たものの…
「ほら…早く入りな!」
「……ハィ…」
急にふたりきりの空間になると
なんか妙に変な気分になる。
…てか、それ以上に……
「…りぃだぁー……」
「んー??」
「……な…何でもないデス//」
…甘えたくなる。
こうゆう状況になると、いつもそう。
甘えたい。
「…なァんだよ〜〜」
不器用な笑顔を見せながら、
おっさんはソファーに腰掛ける。
「………」
俺もその横に無言で寄り添った。
「ふふ。どしたの?」
「……寒そうだなって…思って…//」
「え…もうそんな季節じゃないよね?」
「…//い…嫌なら離れますよっ//」
そう言って、モジモジ離れる。
そんな俺を見て
おっさんは不器用な笑顔を少し歪ませると…
「……嫌じゃないよ。」
…って。
優しく俺を抱き寄せた。
「なっ!!何してっ…//」
「素直じゃないなぁ〜…嬉しいんでしょ??」
「んな…!……ばかっ!!」
「んふふ。ニノかわいい〜」
「…うるさい!!」
なんとか、おっさんの腕の中から逃げる。
そんなふうに反抗するけど。
おっさんの言うとおり、
かまってもらえるのは嬉しくて。
でも、やっぱり素直になれなくて。
「……リーダーは…素直な人のほうが……好きですよね?」
俺の問いかけに
少し考えてから、おっさんは答えた。
「う〜ん…どうだろね??」