短編小説

□さよならの痕
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自宅付近まで来ると、


体はもうすっかり冷えきっていた。



どんなに流れても、止まらない涙。



溢れ出る度に、切なくなる心。



それらを洗い流すかのように



大粒の雨が

俺を伝って落ちていった……





『さよならの痕(アト)』―続編―



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