Novel
□従者と主人
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"平和な日常なんてある日突然壊れるもんなんだろ?"
分かってる…
"だからオレは何が起きようとも"
いや、分かってたはずなんだ…
"たとえ誰が裏切ろうともその現実を受け入れる…それだけだ"
なのに、この前からずっと胸が痛む。
ズキン、ズキンと。
理由は分かってる。
でもそんな事でこんなになるオレは
気持ち悪い。
溢れる感情を止められない。
でも、あいつは男。
オレとあいつはそんな関係じゃないんだ。
従者と主人、ただそれだけの関係。
それだけなのに…。
オレは好きになってた。
いつも一緒に笑って泣いたあいつの事が。
好きで好きで仕方なくなってたんだ