トリップ少女の受難

□この世界に来た理由
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只ひたすら、授業を受けて家に帰る毎日。
僕はなんの為に此処にいるのだろうか。

宛てもなく、昼休み学校を探索しているのがいけなかった。無駄に動いたりするからこんな場面に出くわすんだ。



「二度と伽奈に近付くな」  
「っ……」



数人の女子から庇うようにあの女の盾となり威嚇するホクロ王子。朝に続き何故またお前を見なきゃならないんだ。
急いでUターンしようとした時、あの女の泣き叫ぶ声がした。



「やめて景吾っ!!彼女達は悪くないわっ!!私が……私が…景吾達の傍にいるから…っ」

「お前は何も悪くねぇっ!!」

「でもっ…」

「醜い嫉妬なんかしてるこいつらが悪い。お前は俺達の傍にいればいいんだ」

「景吾…」





爆笑していいですか。

醜い嫉妬?
お前の隣にいる奴もその醜い嫉妬を持ち合わせていますがなにか?
お得意の眼力は何処に行ったんだよ。



「俺様は仕事があるからもう行くが、また何かあったら必ず言うんだぜ」

「…うん……ありがとう」  
「ふん」



ホクロ王子が去ったらしく、私も何処に行こうとしたら、私の耳にとんでもない物が入ってきた。





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