トリップ少女の受難

□この世界に来た理由
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「やっぱり景吾は私の1番の王子様ねっ!!何時だって私を守ってくれるナイト様っ!!ああ〜トリップして正確ね。あんな格好良い人達が私を守ってくれるなんて気分良いわ♪」




えっ。
トリップ?
今トリップって言った!?

僕以外にもトリップした人がいるのっ!?

もしかしたら僕と同じ世界から来たのかもしれない。少し性格はアレだが、別世界から来た同士だ。
僕は少し嬉しくなって声を掛けようとした。



「しっかしあいつ邪魔ね〜確か二宮だっけ?景吾に興味ない振りしてんの見え見え。景吾は私のなんだから、あんな奴に邪魔されてたまるもんですかっ。……そうだ良いこと思い付いたぁ。私があいつにイジメられたって言ったら、きっと景吾はあいつを嫌いになって制裁を与えるわ♪ふふっ…前は急げねっ!!」




スキップしながら僕に気付かず、あの女は去って行った。
あのさ…思ってる事は口に出さない方がいいよ。悪い事考えてるなら尚更ね。

あいつとは同士でも仲良くはなれないな。


若干疲れつつ、あの女も僕と同じトリップをして来たのなら、他にもいるんじゃないか?僕と同じ人がっ!!  
心が少し軽くなってふと、この間の事を思い出す。そう、二宮さんの事だ。彼女は『平凡好きの逆ハー主』とか訳のわからない事を言っていたが、確かに彼女はこの世界で異質だ。







ロクな奴いないじゃん(泣)
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